NPO結成前の活動
平成24年度の活動
個人活動:下之郷史跡公園 活用団体のホームページ制作
個人として、下之郷史跡公園で活動する団体の紹介ホームページを制作しました。平成14年に下之郷遺跡は国史跡に指定され、平成24年には下之郷史跡公園が造られました。
下之郷遺跡では、日本で初めて熱帯ジャポニカの籾が発見されたり、弥生時代の織り機の部品が出土したりしています。
発掘に携わった人たちが、熱帯ジャポニカを当時の農法で育ててみようとか、原始織り機を復元し、当時の方法で植物から糸をとり織物を作ろうという活動をしており、その体験を若い世代に伝えようとしていました。
全国的に見てもユニークなこの活動も一部の人たちにしか知られていないのが実情でした。この素晴らしい活動を多くの人たちに知って貰いたい、という思いで活用団体のホームページを作りました。
平成25年度の活動
任意団体活動:下之郷遺跡ホームページの制作
その後、「下之郷遺跡自体のホームページ作らなあかんで・・」と、守山市の弥生遺跡に強い関心を持つ3名で任意団体を結成し、下之郷遺跡のホームページを制作しました。下之郷遺跡は弥生中期の遺跡です。3重の大きな環濠が並行して楕円状に巡らされている美しい環濠集落で、多くの木器や、ここでしか見つかっていない珍しい遺物が見られるユニークな遺跡です。
ホームページでは、このようなユニークなことだけに注目するのではなく、当時の社会、生活など発掘成果全般について記述・解説し、また、発掘の経緯や発掘時のエピソードなども書いています。
ホームページの制作のために用いた「発掘調査報告書」は電子データベース化し、守山市の許可のもと、ホームページに添付しており、考古学研究者や愛好家に利用されています。
NPO団体としての活動
NPO法人結成
平成24年には伊勢遺跡も国史跡に指定されていました。
下之郷遺跡のホームページの制作が終わり、「次は伊勢遺跡」と考えていたところ、弥生遺跡のホームページを作り発信する活動に賛同して頂ける方々が増えてきました。
このような活動を行うに当たり、公正かつ透明性の高い運営を行い、社会的な信用を得て幅広く活動していく上で法人化は不可欠と考え、目的を同じくする会員がボランティアを主体として参加するNPO法人(特定非営利活動法人)化することにしました。
このような経緯で、平成26年2月に「NPO法人 守山弥生遺跡研究会」がスタートしました。
下之郷遺跡のホームページの制作が終わり、「次は伊勢遺跡」と考えていたところ、弥生遺跡のホームページを作り発信する活動に賛同して頂ける方々が増えてきました。
このような活動を行うに当たり、公正かつ透明性の高い運営を行い、社会的な信用を得て幅広く活動していく上で法人化は不可欠と考え、目的を同じくする会員がボランティアを主体として参加するNPO法人(特定非営利活動法人)化することにしました。
このような経緯で、平成26年2月に「NPO法人 守山弥生遺跡研究会」がスタートしました。
平成26年度の活動
伊勢遺跡ホームページの制作と発信
伊勢遺跡は弥生後期の遺跡で、大型建物が数多く建てられていました。それらの建物が円周上に等間隔で配置され、その円周の中にも大型建物が方形に配置されています。全国にも類例のない不思議な遺跡で、多いに騒がれました。しかし、これらの建物だけが伊勢遺跡ではありません。このホームページでは、発掘報告書から読み取れる、伊勢遺跡の全貌を紹介しています。
ホームページを公開した後、当NPOの会員の方から「パソコンの操作は苦手でホームページを見ていません」とか「パソコンは持っていません」との声を寄せられました。高齢の会員の方が多く、対策としてホームページ印刷版(写真左)を作って配布し、好評を得ました。
ホームページ公開記念講演会 (H27.2.28)
ホームページの公開に伴い、PRを兼ねて記念講演会とシンポジュームを行いました。予想を大きく上回る方々が参加していただき、関心度の高さを実感しました。
主な内容は; 1.伊勢遺跡ホームページの概説 (NPO理事長 田口一宏) 2.記念講演 「卑弥呼はなぜ倭国の女王になったのか?」 (元安土城考古博物館学芸課長 大橋信弥氏) 3.シンポジューム 「弥生遺跡から守山の未来は見えますか?」 詳しくは ⇒ こちらからどうぞ また、当研究会で自主的に行っている「弥生時代の歴史研究」の成果を記念冊子としてまとめ、参加者に配布しました。 |
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平成27年度の活動
野洲川下流域の弥生遺跡HPの作成と発信
下之郷遺跡、伊勢遺跡に続いてどの遺跡のホームページを作ろうかと考えたのですが、これらの素晴らしい遺跡があるのは、この地区全体の遺跡の集大成であると判断し、野洲川下流域の弥生遺跡の全貌を紹介するホームページを制作しました。守山市と野洲市、栗東市、草津市の遺跡の発掘報告書を調査する必要があり、大変でしたが、「山高ければ、裾野広し」の例えの通り、素晴らしい遺跡がいくつもあることが判りました。また、歴史的にも、ヤマト王権の成立に
向けて大きく寄与したことも見えてきます。
ホームページではこの辺りを紹介しています。
伊勢遺跡の時と同様に、ホームページの印刷版を作り、会員への配布、希望者への実費配布を行いました。
ホームページ公開記念講演会(H28.2.28日)
昨年同様、ホームページの公開に伴い、PRを兼ねて記念講演会を行いました。今回も予想を大きく上回る方々に参加していただきました。主な内容は;
1.野洲川下流域の弥生遺跡ホームページの概説 田口 一宏(NPO法人守山弥生遺跡研究会 理事長)
2.記念講演 「倭国形成に向けての近江の役割」 森岡 秀人 氏(橿原考古学研究所共同研究員)
3.考古学者に聞く(自由質問)
詳しくは ⇒ こちらからどうぞ
また今回も、当研究会で自主的に行っている「弥生時代の歴史研究」の成果を記念冊子としてまとめ、参加者に配布しました。
森岡秀人氏による講演 |
会場風景 |
自主研究の記念冊子 |
滋賀Web大賞2015で「伊勢遺跡」ホームページ最優秀賞を頂きました(H27.6.19)
滋賀県地域情報化推進会議が開催していたウェブサイトコンテスト「滋賀Web大賞2015」で、昨年公開した「伊勢遺跡」ホームページが地域活動部門の最優秀賞を受賞し、6月19日(金)に表彰されました。このコンテストは、滋賀県内の企業、地域活動団体、公共団体、個人等が運営しているウェブサイトで、滋賀の魅力を発信し豊かな地域社会を築くことに貢献している優れたウェブサイトを表彰するものです。
審査員の方から
「伝えたいことがはっきりしていて熱意を感じます。一般的な観光誘致目的サイトや考古学愛好家サイトとは一線を画し、学術的な正確さをしっかり備えています。 地域にとって重要で貴重な歴史資料がまとめられており、地域の資源として非常に有益と思われます。」とのコメントを頂きました。
私どもがホームページを制作する基本的なスタンスが評価されました。
公開勉強会 ホームページ原画展 出前講演会
公開勉強会
NPOの会員さんから、弥生時代の歴史の勉強をしたいとの要望があり、本年度から「公開勉強会」を開催することにしました。
「魏志倭人伝を読み解く」
第1回「邪馬台国への行程記事を読む」 11月7日 詳しくは ⇒ こちらからどうぞ
第2回「卑弥呼の外交記録を読む」 2月13日 詳しくは ⇒ こちらからどうぞ
【講師】元安土城考古博物館学芸課長 大橋 信弥氏
「魏志倭人伝を読み解く」
第1回「邪馬台国への行程記事を読む」 11月7日 詳しくは ⇒ こちらからどうぞ
第2回「卑弥呼の外交記録を読む」 2月13日 詳しくは ⇒ こちらからどうぞ
【講師】元安土城考古博物館学芸課長 大橋 信弥氏
ホームページ原画展
ホームページの中には、当NPOの会員でもあり、画家でもある中井さんが描いたきれいで温かみのあるイラストが何枚も使われています。
パソコンで見る画面上のイラストではなく、実物を見たいとの要望があり原画展を開きました。
詳しくは ⇒ こちらからどうぞ
パソコンで見る画面上のイラストではなく、実物を見たいとの要望があり原画展を開きました。
詳しくは ⇒ こちらからどうぞ
出前講演会
守山市の弥生遺跡の話を聞きたいとの要望に応じ、出前講座を行っています。
公開勉強会「魏志倭人伝を読み解く」 |
ホームページ・イラストの原画展 |
弥生遺跡の出前講座 |
平成28年度の活動
服部遺跡HPの作成と発信
下之郷遺跡、伊勢遺跡、野洲川下流域の弥生遺跡の全貌を紹介するホームページに続いて服部遺跡のホームページを制作しました。野洲川は河口近くで南流と北流に分かれ天井川となって流れていました。度々、洪水が発生し大きな災害をもたらしたため、中間に放水路が開削され見つかったのが服部遺跡です。
でも、放水路の開削と共に破壊された遺跡でもあり、現在は遺構として残っていません。そのような遺跡をホームページとして発信し多くの人に知ってもらうのは大変意義のあることだと自負しています。
これまでと同様に、ホームページの印刷版を作り、会員への配布、希望者への実費配布を行いました。
最初に作った「下之郷遺跡」ホームページは、印刷版を製作していなかったため、今回印刷版を作りました。
ホームページ公開記念講演会(H29.2.5日)
昨年同様、ホームページの公開に伴い、PRを兼ねて記念講演会を行いました。今回も予想を大きく上回る方々に参加していただきました。主な内容は;
1.服部遺跡ホームページの概説 田口 一宏(NPO法人守山弥生遺跡研究会 理事長)
2.記念講演 「古墳文化へのトレース 狗奴国の行方」 赤塚 治郎 氏(愛知県埋蔵文化財センター 副所長)
3.考古学者に聞く(自由質問)
詳しくは ⇒ こちらからどうぞ
また今回も、当研究会で自主的に行っている「弥生時代の歴史研究」の成果を記念冊子としてまとめ、参加者に配布しました。
赤塚次郎氏による講演 |
会場風景 |
自主研究の記念冊子 |
滋賀Web大賞2016で「野洲川下流域の弥生遺跡」ホームページ最優秀賞を頂きました (H28.6.27)
滋賀県地域情報化推進会議が開催していたウェブサイトコンテスト「滋賀Web大賞2016」で、昨年公開した「野洲川下流域の弥生遺跡」ホームページが地域活動部門の最優秀賞を受賞し、6月27日(月)に表彰されました。このコンテストは、滋賀県内の企業、地域活動団体、公共団体、個人等が運営しているウェブサイトで、滋賀の魅力を発信し豊かな地域社会を築くことに貢献している優れたウェブサイトを表彰するものです。
審査員の方から
「遺跡のアーカイブとして地域のみならず全国的に見ても評価できます。資料的価値が高く、大変意義深いWebサイトです。各地の遺跡や史跡でも同様の情報発信をしてもらうような模範となると良いでしょう。
また、学術的な裏付けのある文章の質などレベルが高く、運営者の情熱も伝わってきます。
地元の人も知らなかったことが出てきますし、小中学校での調べもの学習に役立つでしょう。 」とのコメントを頂きました。
私どもがホームページを制作する基本的なスタンスが評価されました。
公開勉強会 出前講演会
公開勉強会
出前講演会
守山市の弥生遺跡の話を聞きたいとの要望に応じ、出前講座を行っています。
公開勉強会「ヒミコ時代の服部遺跡」 |
弥生遺跡の出前講座 |